発行年月:2016年8月
北極海は、近年、海氷面積の減少により、夏季の航行が可能になり、ヨーロッパとアジアを結ぶ新たな物流ルートとして注目されている。 北海道は、我が国で最も北に位置しており、北極海航路のアジアの玄関口として、また、北米航路への結節点として、地理的優位性を有していることから、将来、同航路の活用が北海道にとって新たな成長戦略となることが期待される。
そのような背景の中で、北海道経済同友会では「北極海航路研究ワーキング」を立ち上げ、今後、研究機関等の北海道への集約を図り、道内港が北極海航路のハブ港となるための諸課題や戦略などを検討し、今般、これまでの議論を「中間報告」として取りまとめたところである。
今回の「中間報告」が関係各方面で検討され、北極海航路の利活用が、北海道地域の発展と、日本の総合的な発展への貢献という二つの目標の実現に資することとなれば幸いである。
委員会でご講演をいただいた講師の方々を始め、資料提供など多大なご協力をいただいた皆様に感謝の意を表したい。