発行年月:2019年7月
北海道経済同友会は昭和24年の設立以来、北海道の経済、社会の課題に対して委員会、ワーキングを組織し、調査・研究・提言活動を行ってまいりました。平成元年以降の10年間で経済、産業、地域開発、環境、企業経営、北極海航路などの分野で33件の提言・報告を発表いたしました。
一方足下の北海道は全国一速い人口減少による生産・需要の減少や国際的な観光地としての環境整備あるいは広域での総合交通体系整備などの課題が山積しております。
これらの課題を放置すれば、北海道の将来が危ぶまれる状況に陥ることに強い危機感を持ち、当会は平成29年12月に「北海道の未来検討ワーキング」を立ち上げました。
ワーキングの座長に前釧路公立大学学長で一般社団法人「地域研究工房」の小磯修二代表理事に就任いただき、幹事より20名が委員として参加し、第1回委員会を平成30年5月18日に開催し、その後令和元年5月30日に第4回委員会を開催するともに、委員会とは別に作業チーム(北海道二十一世紀総合研究所、北洋銀行、北海道経済同友会より総勢11名)を編成し、19回に及ぶ作業部会において精緻なデータに基づいた現状分析を行い、問題の本質を見極めるとともに、課題の解決に向けた作業を進めてまいりました。
北海道の経済・産業の現状把握と2040年に向けた北海道の明るい未来を展望するため、精緻なデータ収集とその分析を行い、現状の問題点の洗い出し、さらに新たな角度からの分析による新たな課題を見いだすなどの作業を行い、次の施策展望に資する報告としてまとめることができました。
小磯座長をはじめ委員各位、作業部会関係者のご努力に感謝と敬意を表するとともに、この提言が北海道の明るい未来の構築に向けた一助となりますことを期待しております。