北海道デジタル推進委員会2025

発行年月:2025年5月

AI・ロボット活用による人手不足対応の現状と展望

 日本では人口減少が進む中、労働力需給のひっ迫が深刻化しております。特に、北海道は全国に先駆けて人口減少が進展しており、生産年齢人口の減少も著しく、人手不足対策が大きな課題となっております。
 北海道経済同友会「北海道デジタル推進委員会」では、北海道の労働力不足の課題を克服するために、AI、中でも急速に進化し社会実装が進む生成AIと、性能や使い勝手が向上してサービス分野での導入活用も進むロボット技術をテーマに、委員会活動を行いました。

 このたび委員会活動の区切りとして委員会報告「AI・ロボット活用による人手不足対応の現状と展望~AI・ロボットの状況を知り、労働力不足など北海道の課題を克服するためのAI・ロボット活用を考える~」を取り纏めました。
 報告書では、委員会活動で得た知見や考察から、道内事業者がAI・ロボット活用により人手不足に対応していくために共通に認識しておきたい事項を、提言としてまとめました。

提言1 生成AIは42.7%の企業で活用方針策定済み。未活用は経営上のリスクに なることを認識すべき
提言2 AI・ロボット・人間に最適な領域を理解し、協働による新たな価値創造を図ること
提言3 データ重要な経営資産と認識し、データを競争力の源とする経営を志向すべき
提言4 強みとすべき産業分野でのAI・ロボットの活用に向けたオール北海道での取組強化

 この変革期を乗り越え、未来を切り拓くためには、新たな技術を積極的に活用し、自社の競争力を高める努力が不可欠となります。企業の持続的な発展と社会への貢献につながる取り組みと して、この報告が関係者の課題解決に向けた取り組みの一助となれば幸甚です。
 本委員会でご講演を頂いた講師の方々、ご視察にご協力を頂きました関係機関の皆様に深く御礼申し上げます。

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